未来予想型チーム運営ワークショップ


プロジェクトのミッションを完遂するために、チームメンバー全員で[現状把握→未来予想→必要な対策計画→実践→ふりかえり]をタイムボックスで回しながらゴールに向かうワーク。公開型ワークショップだけでなく、企業のチームビルディングやチーム・要員育成に活用いただいています。

学び

当ワークショップで学ぶことは、主に以下の内容となります。

・未来予測とリスク対策立案、そしてその実践方法。

・タイムボックス型のプロジェクト運営方法とその効果。

・ミッションの完遂にはチームの各メンバーの協力が不可欠であることを実感する。

・チームメンバーがそれぞれの特徴を適切に重ね合わせることでチームパフォーマンスが向上することを実感する。

・チームメンバー全員が参画することで未来予測やリスク対策がより効果的になることを実感する。

・ふりかえりの適切な実践により、チーム学習が進み、チームの能力が向上することを実感する。


※ラーニングピラミッドでは、学習定着率は「講義=5%」「視聴覚=20%」「グループによる議論=50%」「実体験・練習=75%」となっています。よって未来予測型チーム運営は[ワークショップ形式]での提供としています。

ワークショップの流れ

未来予想型チーム運営ワークショップの大まかな流れです。

 1.オリエンテーション

 2.チームビルディング

 3.ミッション・制約条件の共有と見積

    ---[4-6はTime Boxによる繰り返し実践(計3回)]---

 4.未来予想図作成or見直し+計画立案

 5.作業実践

 6.ふりかえり→4に戻る×2回

    ----------------------------------------------------------------------------

 7.成果共有&全体ふりかえり

 8.まとめ

  

以下に当ワークのカギとなるポイントを解説します。

ミッションは”折り紙”の作成

チームに与えられるミッションは”折り紙”の作成です。

折り紙は子供から大人まで誰にでもできるものですが、個人によって得意・不得意があります。

当ワークでは、指定時間内に指定した複数種類の折り紙を指定数量、適切な質で折ることが求められます。また、難易度が低いものから高いものまでさまざまな種類の折り紙が指定されるため、時間内の完遂は困難に思えるミッションとなります。

チームメンバーがいろいろ工夫をして、指定時間内にミッションを完遂することができるのか、そして当初見積はどの程度当たるのか、をタイムボックス型の繰り返し開発運営で実践します。

※注意:ワークショップは”折り紙”以外のミッションで開催することもあります。

ミッション完遂のカギその1:未来予想図の精度

ワークショップでは、課せられたミッション、自分たちが置かれた状況やメンバーそれぞれの能力等を含めた現状把握により未来を予測し”未来予想図”を作成します。

未来予想図とは、例えば「〇〇の折り方がわからない」→「完成するまでに時間がかかる」→「時間内に必要な数量が取り揃わない」のように、チームが持つ負の要因がどのように連鎖してどのような結果や成果になるのかをネットワーク上の構造で表したものです。

この内容がぼんやりしていたり、必要な要素が出揃わないと実践(折り紙を折る)中に思わぬ落とし穴にはまって頓挫することになります。メンバーそれぞれがプロジェクト・プロダクトのリスクを察知し、その中からミッションの完遂を阻む重要な要素を特定できなければなりません。

また、実践により把握できた新たなリスクや対象に対する深い理解から、未来予想図を都度更新し、その精度を高めていくことができれば、ミッションの完遂に近づくことができます。

 当ワークでは、未来予想図作成のコツや注意点を学び、実践しながらその能力を高めることができます。

ミッション完遂のカギその2:チーム学習=”ふりかえり”の質

タイムボックス型で3回[計画→実践→ふりかえり]を実践します。

当初は推測が多い状態でリスクを明確化し、仮説を立てて計画を立案しますが、実践してみてわかることがたくさんあります。繰り返すことにより、対象をより深く理解し、攻略できる領域を広げていきます。このように実践経験を如何にして次のよりよい実践につなげるのかはチームによる”ふりかえり”の質にかかっています。

個人の経験をチームで共有し、チームが持つ能力や個々人の特質を重ね合わせ、チーム学習を最大のパフォーマンスにつなげることができたチームが困難なミッションを完遂し、当初見積を上回る成果を獲得します。一方、思うような結果や成果を出せなかったチームであっても、他チームの振る舞いや自らのふりかえりにより、今後打開するためのカギを手に入れることができます。成功だけでなく失敗をも以降のよりよい実践につなげる。そのために”ふりかえり”の質が重要なカギになります。